最近、SNSで公務員の仕事やめたいってよく聞くんだよな~
でも公務員って安定してるんじゃないの?
はい、確かに安定しています。
よほどのことがない限りクビにはならないでしょう。
しかし、安定=未来が明るいというものでもありません。
実際に公務員として真面目に働いている方はうなずいている方がが多いのではないでしょうか。
今回は市役所を現役で働いているわたしが公務員の未来について考えてみました。
結論
ぶっちゃけますが、明るくはないです。
明るいと思っていたら私自身がサイドFIRE目指そうとはしないですもんね。(笑)
それでは、実際に働く身として3つの理由を説明していきます。
職員数の減少
2040年の公務員の数は、現在(2018年)と比較して半分になる可能性があります。
『自治体戦略2040構想』というものをご存じでしょうか。
政府が2040年に向けて地方自治体行政のあり方を構想したものです。
『自治体戦略2040構想研究会第 二次報告』に『スマート自治体への転換』という章があります。
この章の中で、「従来の半分の職員でも自治体として本来担うべき機能が発揮でき、量的にも質的にも困難さを増す課題を突破できるような仕組みを構築する必要がある」と書かれています。
引用元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000562117.pdf
そんなので仕事回るわけないのだが・・・
そのとおりです。
職員数が半分になって仕事が回るとは到底思えません。
正直、今でも職員数が足りていません。
わたしの場合、この1年間の月平均残業時間は40時間を上回っています。
さらに、採用する人数も年々採用人数が減少しています。
異動があっても職員の補充がなかったり、補充があっても派遣の方だったり。
業務をデジタル化するのではいいんじゃないかしら?
確かに、報告書にも「全ての自治体で業務の自動化・省力化につながる破壊的技術(AIやロボティクス、ブロックチェーンなど)を徹底的に使いこなす必要がある」とあります。
しかし、公務員として働いている方は、現場の肌感としてできると思いますか?
わたしは難しいと思います。
それでは次の章に移ります。
完全なデジタル化は困難
『職員間のデジタル化は進むが、対市民のデジタル化は難しい』
現場の肌感をふまえたわたしの意見です。
理由としては、『全ての市民が情報にアクセスできる環境を整える必要があるため』です。
当たり前ですが、市役所のお客さんは市内にいる全ての人です。
若者・高齢者・視覚障害者・スマートフォンを持っていない人など様々ね。
アナログでしか対応できない方もいらっしゃいます。
よって、デジタル化が進んだとしてもアナログの部分は必ず残ります。
紙媒体の書類は残り続けることでしょう。
結果、アナログの仕事をそのまま残しつつ、デジタル化を進めることになるでしょう。
アナログ・デジタルどちらも対応する必要があるこの状況で職員の仕事が減るわけがありません。
中々難しい問題だな~
そして、デジタル化の中でミスが発生すれば、対策を考えることになります。
今までの経験から、デジタルのミスはアナログで防ぐことになります。
具体的に言うと、データを印刷して目視点検やダブルチェック体制ですね。
当然ですが、この点においても職員の負担は増加するばかりです。
休職者の増加
公務員の休職者は年々増加しています。
メンタルを理由に休職する人の数は、10年前の1.8倍となっています。
引用元:R5kenkouzyoukyoutyous.pdf (jalsha.or.jp)
メンタルが不調になる理由は色々あると思います。
パワハラとか市民のクレームとかな気がする
休職者が増加すると、1人あたりの仕事量は増加します。
減らそうと思っても、市役所の仕事は法律に基づくものが多くあり、仕事量は減らすことは中々できません。
個人でいくら効率化を図ろうとも、仕事自体が残るのであれば効果は知れています。
さらに、ここで仕事をしないサボり職員の存在が浮き上がります。
彼らは本当に最低限の仕事のみを行います。
そんな奴らクビにしたいわね!
残念ながら、違法ではないのでクビにはなりません。
休職者+サボり職員の仕事は、残りの職員が全て負担します。
耐え切れない職員が休職し、残りの職員が負担します。
悪魔のようなスパイラルが延々と続くことになります。
わたしはどうするのか
このまま約10年間は仕事をしていこうと思います。
けど、そんなイヤだったら転職すればいいじゃん
こう言った意見もあるでしょう。
実際に転職も考え、別の色々な仕事を調べました。
しかし、どうしても「これがやりたい!」いうものがありませんでした。
この年齢で公務員から民間へ転職となると年収は確実に下がります。
そうならば、残り10年間はメンタル不調にならない程度に働いていこうと思います。
サイドFIREできることをモチベーションに掲げながら。。。